Romanticism

バンギャと若手俳優追っかけと二足のわらじ

夢現つと歌舞伎町

歌舞伎町で、ストリップとふんどしと、腹筋と美脚と、歌とダンスを観てきた。

ふらっと前楽にお邪魔した。色んな対立軸を詰め込んだ空間に2時間も閉じ込められていたのに、気付いたら何に対してかよくわからないままとても満足して、緩々とした表情で歌舞伎町を歩いていた。

本題のストリップシーン以外にも衣装が次から次にたくさん出てきて、可愛いなあと思いながら、演者たちは冒頭から汗でビチャビチャになりながら演じているから衣装もぐちゃぐちゃ。その矛盾、というか全力投球加減が逆に役の方に重なって、何だか凄いものを見ているという気持ちにさせられた。
もちろん演出や構成は大分荒いと感じる部分もあったけれど、終わったらこれは夢だからいいやと思考をやめた。例えばセンター舞台の活用とか。折角の360度舞台なのに前後ろ左右があまりに明確だった。その一方で、変形舞台のおかげで役者との距離感が変わるという意味では楽しめたのだけれども。細くて美しい脚だと思ってたのに、間近に来るときちんと男性でいかつかった。

あと、これが良かったなと思ったのは、メインの4名が「女の子」を演じていたこと。
若手俳優を使って女装するシリーズや作品自体は新しくないし、お化粧バンドが好きなので、自分のエンタメにおけるジェンダーに対する守備範囲は比較的広い方だと思う。ただ「少女」を描きたい、演じたいという意図が強いと、どうしても観ていて苦しくなることがある。お願いだから「女の子」を演じてくれと思ってしまう。
個人的にずっと少女と女の子は異なるものだと思っていて。上手く言えないけど、少女はより概念的な存在で、女の子は打算的で良くも悪くも賢くてあざとい実体のある存在だと思っている。少女はいずれ女の子になるけど、女の子が少女になることはない的な。
昔、某シリーズで俳優某くんが、脚本演出家の方の個人的な好みを詰め込んだ「少女」役を演じていた。あまりにその方のその役に対する思い入れというか「少女」に対する強すぎる嗜好への嫌悪感が拭えず、今でも私はあの役が苦手である。(ただ、あのシリーズなしに今の演者としての成長や幅はなかったとも思っているので、そこは感謝している)
今回観た作品には「少女」はいなくて、「女の子」たちだけがいた。それぞれに過去があって、何かしらの打算でストリッパーを目指していた。

あれだけ汗だくになりながら演じて歌って踊って、そのままお見送り。演じ抜いたキャストに拍手。過去に俳優某くんが共演した何名かの俳優さんの全く違う演技を見られて良かった。個人的MVPはもちろん圧倒的な存在感の姫華。迷うことなくチップ3枚とも突っ込んだ。

余談: 姫華のポストカードまたは朋美の学生証がご入用の方がいらっしゃったら、お題箱かなにかしらにご一報ください。週末都内手渡しであれば無償にてお譲りいたします。リボンとチップで十分に作品を楽しんだので、おふたりのファンの方がいらっしゃったらお譲りしたい。

「お部屋訪問」イベント

2018年、俳優某くんの表に出る仕事初め。
お世話になっている先輩俳優さんのイベントへ。毎年この時期恒例なので、11月頃になると「参加するだろうな、どの日程なのかな」とそわそわしている。今回は俳優某くん出演日の告知がわりと早かったからチケ取りもすんなり。ひたすら幸せなイベントだった。

具体的な内容は、あまり拡散しないようにとのことなので、細かい感想は本人への手紙に綴るとする。今週末もまたイベント!わあい。俳優某くんはこれからしばらく表に出る仕事が続く。

先輩俳優さんへの謝辞

デビュー2作目から共演者として、そして演出家としてもお世話になっている大大大先輩。今年も「お部屋」にお邪魔させていただいてありがとうございました。俳優某くんを可愛がってくださってるからというだけではなくて、「エンターテイナー」という言葉は彼のためにあるんだろうなと、このイベントに参加する度に実感する。役者想いで、魅せることに全力で、でも気取らず、ファンとの距離感も近い。芝居自体も大好きな役者さんで、彼のファンの方は幸せだろうなといつも思う。
ここだけは少し記載させていただきたいのだけれど、「お互いを漢字一字で」というお題に対するおふたりの人間関係、ちょっとわかるなと思った。
私も仕事関係で、ちょうど一回り上の元上司や先輩方に、会社が変わっても定期的に飲んだり、可愛がっていただいているから、壁を作らない懐の広い先輩に懐く気持ちがとてもよくわかる。直接的じゃないにしても、見ていてくれるんだよね、どんな時でも。自分はきっとその人みたいにはなれないけど、絶対的に憧れる存在。いるいる。いつも自分の「先」にいてくれてありがとうと思う。途中から自分の話になってるけど、とにかくこの偉大な先輩俳優さんには、いつも一方的に感謝している。

仕事初めお疲れ

あけましておめでとう。
結構な割合で顔が髪の毛で隠れていた。次の舞台用の髪型なんだろうけど、トークで下手側に立つのに、前髪を左側に流すのはダメでしょう。顔が小さいんだから考えて笑
先輩俳優さんとお仕事の絡みのある次の次の舞台への勧誘がすごかった。「ここにいる全員に来てほしい」と。良い役いただけたもんね。演じた歴代の役の中で、私も1番好きだよ。ただ、初演後に別作品で人気が出た共演者がいるから、こちらはチケット取るのそこそこ大変なんだからね!もう結構チケット捌けてる公式で言ってたよ。予習大切。
作品を問わず色々深堀りしていただいて。声のみの演技もあれ?こんなに上手かったっけ?と。演じてる時には、きちんと切り替えが出来るというのを間近で見られて大収穫。

イベントについて

公演ごとにゲストが違って、わたしは俳優某くんの出演回しかお邪魔したことがないけれども、某くんのときは1時間強のイベントで、芝居あり、トークあり、音楽あり、お出迎えお見送りありというパターンが多い。盛りだくさんなのに、ぎゅうぎゅうだったり、せかせかしている感じがしなくて、むしろいつも2時間くらい会場にいたような気持ちになる。あまりに濃いから、いつも次の手紙に感想を書くため、内容をすぐに文字起こしするんだけど、毎回箇条書きの量が物凄い。特定作品がテーマじゃないときは、ゲスト本人を上手く引き出してくれるので、とにかく情報量が多い。

久しぶりに接触した、話

お見送りで接触した。ここ4、5年くらいは発売記念イベントで接触のみなら行かないというスタンスなので、不意打ち接触。このイベントでのお見送りに俳優某くんも参加って昔はなかったんだけどね。プレゼント手紙の受け取りもOKで、マネさんが後ろにいるものの、剥がしもないから、握手して、手紙手渡し。離れてからも向こうから話しかけられてた。
まあそれよりも入場時に脱いだ靴を先輩俳優さんに袋に入れていただいてしまった方が恐縮だったのだけれど。まあよくも脱ぎたてのホカホカのパンプスを。すみません。

とても満たされた。
俳優さんの名前を出さない割にすぐ感想まとめたり、タイトルが隠れてなかったりで、わかる方にはわかりやすいのだろうと思うけど、鉄は熱いうちに打て主義なので、仕方ない。
今年も良い仕事、作品に恵まれますように!

旅行と他ジャンル語り / けーぽっぷ

元旦ライブでのむち打ちが治らないまま韓国へ。初めての釜山。
年末年始休暇が2週間近くと長いので、日本から脱出せねばという一心で焦って航空券を取っていた。寒いの苦手なのに。そして寒空の下を歩き続けたせいなのか、滞在2日目にして喉が痛い。ただ今回はただひたすら美味しいものを食べるという予定しかない気ままな旅なので、元気にブログ更新。

韓国語会話はかなり忘れてるし、英語で通し切ろうかなと思ってた。ら、空港からの移動中に地下鉄の切符売り場で、早速地元のおじさんに話しかけられた。ブランクありのしどろもどろの韓国語でもちゃんと通じたらしい。ほっ。過去5回のソウル滞在中も連日道を聞かれたりしてたから、韓国人から見て韓国人に見えるみたい。化粧も韓国風じゃないのになぜ。そもそもうちの先祖は江戸時代から日本人なんだけどな笑

閑話休題。ホテルでは大半音楽番組を流しているので、今回は韓国の音楽エンタメについて書いてみる。といっても熱心なけいぽぺんの方にとっては、急に他ジャンルから足を突っ込むなとなると思う。実は6、7年ほど韓国の某アーティストも応援している(いた)。5年間は、FCにも入って、ライブに行っていたりして。時期的には韓流やK-POPが日本でかなり流行っていた時期だけれども、個人的にはK-POP全体にはそんなに夢中にならず、あくまでも特定のアーティストだけ好きだった。だからこんな見解も程度あるのかと優しくしてほしい。経緯含めて余談から。

私と韓国語

中の下の下レベル。上で韓国語会話を忘れてると書いたのは、学生時代に独学で読み書き習得+ソウルに短期で語学留学したから。もしかしたら今もそうかもしれないけど、大学付属の語学堂に通うのも、日本人が圧倒的に多くて、もはや「どこのグループが好き?」で自己紹介が済む時代だった。
社会人になってからもしばらく毎年数回は遊びに行っていた。といっても、その後韓国語を極めたわけではないので、今では観光客の割にとか、日本で韓国人旅行客がいると何となく助けられる程度。リスニングチェックでカフェとかで会話を盗み聞きしても、もはや連想ゲームのレベル。ただ移動手段としてローカルバスには気軽に乗る。
勉強し始めたきっかけは、もちろん好きなアーティストの情報収集のため。ハマっているときに、主力メンバーが更に割と人気のある韓国のバラエティやドラマに出演していた。その番組を観るのに日本語訳付きの動画アップが待ちきれなくなって、音声だけは無理でもせめてハングルが読めたら楽だなと。実際これで結構捗った。

贔屓のグループについて

某メンズグループ。踊らない。背が高くてスタイルが良い。一番背の低いメンバーが、身長180センチとサバ読んでいる、とネットを沸かせたことがある。実際は179センチ。それくらい公差の範囲でしょ笑 普段小さいバンドマンばかり見てるから、初めて見たときは真面目にびっくりした。
日韓両方で活動方針が違うのが面白かった。過去形。韓国では本国に合うようアイドル路線、日本では本人たちがやりたい音楽をしていた。途中で韓国のカムバック曲も事務所の代表ではなく、本人たち作曲になったので、事務所が認めた感があった。
日本での下積み時代。10代の頃、日本人マネージャーが付くものの、事務所所属で路地ライブとかかなり厳しい下積みをしていたらしい。日本で好きな食べ物として牛丼、牛丼言っていたのは、安かったから。泣ける。真偽は別として、売れるまで事務所が個人携帯の所持を禁止していたらしく、「携帯が欲しい、携帯が欲しい」とメンバーが繰り返し言っていた。
韓流ブームの落ち着いた今の日本でもメジャーとして活動しているけれど、平日ホール公演が多いので行けなくなった。それに伴って会場で見る日本のファン層は厳しい。学生かおばさんしかいない。それも40代とかがきゃぴきゃぴしてて辛い。ので、上がりかけ。
個人活動も活発になって、最近は中国ドラマ市場にも参入していたりする、らしい。ちゃんと情報が追えていないので伝聞調。そろそろ兵役の期限が近いはず。

韓国における音楽産業

プロフェッショナルの世界。プロジェクト産業という印象。つい最近も悲しいことがあったり、総じて本当に厳しい世界だなと。芸能に限らず激しい競争社会をもっと凝縮した感じ。上記の某グループの下積みももちろん事務所はすごいことをさせるなと思っていただけれど、血の滲むような下積み時代を耐え抜いて、なお苦しみながら輝いた世界にいる。全てではないけれども、乱立している質の低い日本のアイドルや燃える俳優たちに経験してみては?と思ったりする。事務所が圧倒的に強いのもあって売り込みにも戦略を感じる。ここ数年日本市場はコアファン以外はわりと落ち着いてしまっているので、最近はアジアで売る、が顕著な気がしている。興味の問題もあるけど、人数が多くて覚えられない。
音源発表に合わせてテレビ出演するカムバの時期は、3週間くらいずっと音楽番組やバラエティに集中的に出演する。ひたすら同じグループがテレビに出てる。リピートがすごいので応援してなくても同じ時期にカムバしてるグループの曲は覚えてしまう。旅行中でもこれはよくある。それ以外は本当に実在しているのかと思うくらいテレビに出ないので表向きはかなり静か。*1

韓国のペン(≒追っかけ)文化

これも面白くて遠巻きに見ていてなかなかに好きだった。ファンを韓国語でペンと発音する。一般的なファンももちろんペン。ただ根本的に感情表現が激しいお国柄のためか、追っかけもかなり激しい。カムバ時期は皆さん本当に忙しいよね。学校行ったり、働いたりできるのか本当に不思議。
叫ぶ。パフォーマンス中もとにかく掛け声を叫ぶ。テレビにも掛け声がばっちり。これがなかなか激しい。
カメラも結構寛容な文化(と言い切っていいかは不明)でファンカム(ここは何故ペンカムじゃないのかも不明)によって人気になったりするらしい。*2パフォーマンス中や空港私服とか。マスターと呼ばれる方々の写真は本当に素敵。ハリウッドのパパラッチさながら。

音楽産業に限らず色んな意味で激しい。
それが良くも悪くもとても面白い韓国文化かな。
「推すこと、応援すること」にジャンルの垣根はないね。

あと数日の釜山滞在も楽しむー!

*1:余談:この時期にお顔のメンテナンス(整形)するアイドルもいる。語学堂時代に友人から「ああ、顔の工事中だから彼はマスク必須」とクールに決められたときは震えた。工事中…!そしてファンの寛容さ。

*2:「ファンカム 2015年」 とかでヒットするはず。このグループを知らなかったけど、後日ファンカムに気付いてお礼するところまで含めてかわいい、超かわいい。

2017年趣味振り返り

お題「今年の推し事出費」

棚卸しのためお題お借りします。

今日お化粧バンドのセッション対盤で納まったので。それの感想は果たして書けるのか。グダグダ飲んでたからまとまるかな。書くようなら日にち工作しよう。うん、そうしよう。10年近くぶりに見た麺もいた。まる。

総括

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合計: 26本
内訳: 舞台8作品15公演、ライブ9本、イベント2本

音源円盤は換算に含まず。ライブ、舞台、イベントにかけた分のみ。年間合計で60万弱。どんぶり勘定なので、手数料は入ったり入らなかったり。飲食代は1人で行ったときの生活必須の分を除いて、友人と行って前後にわいわい飲んだ分をざっくり。先生が言ってた、帰るまでが遠足って。

ジャンル別で比較すると、本数の割にバンドの方が出費多いのは知らなかった。チケット単体ならライブも舞台も差額は誤差の範囲だと思ってるけれども(ドマイナーは舞台1公演で2本行けるけど、今年は対盤含め行かなかったに等しいので)、盤はツアーされると遠征するから。本数差を凌いで合計金額としての比率は最終的にどっこい。

基本情報

20代会社員 首都圏在住

今年の9ヶ月間は関西在住
その間出張で合計1.4ヶ月は海外滞在
合間に首都圏で転職活動して転職
転職後3ヶ月の国内出張4回

分析

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俳優某くんが忙し過ぎた自分の学生時代に比べれば、圧倒的に本数は少ないけど、今年は毎月自分が日本にいない期間も少なからずあるので、まずまず。個人的には、1ヶ月に平均2本の頻度で趣味があれば、最低限の満足感が得られるという結果。年別が2009年からのデータなのは、俳優某くんの応援本格化した時期から比較するため。バンドの方は現役ギャではなく、丸腰の残存兵に近いので。好きな盤がたまたま復活とか活動再開してる感じ。そして年間単位でグラフにすると、応援モチベーションの上下と、自分の生活環境の変化が如実である。

それにしても今年は2ヶ月も趣味なしの生活をしていたという自覚も正直あまりなかった。3月は期末、7月は転職活動かな。転職後の駆け込み、と思いきや首都圏に戻ってきたのに、結局は関西東海への遠征で浪費していた。反省は、しない。そして結論だけ言うなら、舞台は意外と複数観劇してない。

出費の内訳としては、交通費で嵩んでるだけな気もするけど、時間はお金で買うもの主義なので、やめられない。移動は絶対に新幹線、というかまずのぞみ。ここに含まずに私用と趣味を絡めて毎週東京に戻ってたりもしたから、来年以降本数が学生時代並みになっても、絶対金額は今後かなり減るはず。夜行バスは、学生時代に某DL7で神戸に1泊4日の旅をしてからもう乗るものかと思っている。化粧品とか一式持ってわざわざ夜間に移動する必要もないので。あとは実家が都内なので、関西から通っていたときも、宿泊費がかからなかったというのは大きい。今も実家から職場に通えるけど、変わらず一人暮らしを謳歌している。

あとは飲み代。ライブだと見る前にまず数杯飲んで、終わってからも夜中まで飲んだり。昼公演の時は、終わってから日付が変わるまで飲んだりするダメ人間。仕事もプライベートも飲みにケーション、大切。

所感

上司の来日期間と重なって泣く泣く某盤の対盤チケットを手放した以外、舞台に関しては大体みたいものは観たので満足感は高い。お化粧バンドは、ツアーと某盤の復活に全ての回数もっていかれたけど、ドマイナー開拓含めもう少し復活できるはず。好きな箱にも各1回しか行けなかったので、そこは要改善。
来年は現時点で手元にチケットが11枚あるので、今からわくわく。年始は元旦からライブ。俳優某くんは「先輩のお部屋に遊びに行くコンセプト」のあれ。

お疲れ2017年、頑張ろう2018年!

ダークホースの襲来

テニミュ行ってきた。
最高に楽しかった!!!
テニスって楽しいじゃん!!!

本当にただこの一言に尽きる。タイトルは公演にちなんでと、まさかここにきてまた観るとは思わなかったから。ちなみに2ndのDLか某本公演ぶりなので、テニミュ自体が4年くらいぶり。自分の原点でもあるので、贔屓目を自覚した上で、改めて2.5の中でも特別な存在だと思った。テニミュは作品ではなく、産業だと思っている。幕が開く前のボールの打つ音だけでアドレナリンが出る。パブロフの犬

お題箱テニミュにもプロジェクションマッピングが導入されたよと情報をくださった方、ありがとうございました~!ありがたい事前情報でより一層楽しめました。別の球技もので舞台×プロジェクションマッピングは見慣れているものの、テニミュでは初めて見たからとても新鮮だった。過剰な映像頼り演出は好きではないけれど、従来の演出方法も活かしつつ、適度な映像演出で良かった。確かに球の動きとか分かりやすい。

公演自体は2月まで続くとのことで、なるべくネタバレしない程度に自分自身の感想を。

推し不在であるが故の楽しみ

  • 純粋に作品全体を楽しめる
  • 客降りでハラハラしなくて良い安心感

本編で俳優某くんだけをひたすら目で追ったり、客降りで真横に別の演者がいてもそっちのけで遠くにいる彼の動きを気にしなくていいという安心感。応援している役者が板にいる以上、決してやめられないけど、申し訳なさと罪悪感はあったんだ。更に自分も若かったのもあって俳優某くんがいた昔は、常にハラハラそわそわしていた。今回は特定の推しという存在がいないので、皆いいねいいねと思って純粋に楽しめた。

解釈違いという裏切りが少ない

2.5にありがちな解釈違い。以前の記事で触れた通り、個人的にはこの問題自体が面倒だなと思っている。ただ、解釈違いがどこから生じるのかという観点でみるなら、ミュージカルとして楽曲がメインになる以上、観客として筋書きには役者よりも制作の意向を相対的に強く感じるわけで。キャストが演じる役を壊す余地は少ないなと。そこから制作に求められる役を上手く演じきれるかはもちろん役者の技量だけど。舞台だと役者の演じ方の印象が色濃くなるから、そうやってこの役を演じないでほしいなと思う気持ちはわからないでもない。話が逸れたけど、役者にアレンジされてもそんなに気にならないから楽曲以外は好きにやってくれーと。

よく考えると理解の出来なさこそ真髄(褒めてる)

「1人でもダブルス」とかちょっと意味の分からないフレーズが出てきても、受け入れられるのがテニミュ、いやテニスの王子様。そして舞台上でその意味の分からなさを表現されて素直に受け入れちゃう観客の思考能力の停止加減。なんなら妄想という名の解釈補完で勝手にうるっときたりする。英二、頑張れ、英二!って。なんならふとした瞬間に口ずさんじゃったりする。「サーブエリアに俺 ネット際にも俺」

テニミュ」としての変化

  • ダンスが平均的に上手い
  • フォーメーションダンスの導入

あ、なんか変わったなと思ったところ。
みんな踊れるという驚き。元々上手い役者が物凄く目立つというのが定番だったはずなのに。平均点が高いからどこを見たら良いのかわりとあわあわしていた。目が2つだけでは足りない。
そしてこの業界に限らずここ2、3年のエンタメ業界におけるフォーメーションでもみせる、という動きがここにも。前は前後の入れ替わりが多いのイメージだったけど、立ち位置の移動ではない「動き」が踊りとして加わってた。フォーメーション好きなので、見応えあった。

久しぶりにふらっと行っても変わらずというか予想以上に楽しめた。役者の世代や楽曲が変わっても続くって改めてすごいな。いつでも出戻れると思った。ただあくまで昔通ってたときとスタンスが違うから、ゆるゆる行けたらいいかな。

推し当て、という名のお題箱返信

お題箱返信させていただきます!
こんな僻地の書き逃げに素敵なコメントありがとうございます!
下記いただいた文章をちょこちょこ引用させていただきます。

俳優さんに関してはきっとこの方だろう!とずっと思っていたので今回お題箱に送らせていただきます。
俳優某くんは(注: 省略させていただきました)さんで合っていますでしょうか…?(といいつつ確信しています。笑)

推し当て、ご名答です〜!
温めていただいたとのこと、そわそわホクホクが止まりません。一時に比べるとかなりチケットが取りやすくなっているので、ここで匿名風に書いていても絶滅種扱いされてなくて良かった…。同じ俳優某くんを応援されている方か、はたまた甘嚙みしても仲良くしてというより可愛がってくださってる諸先輩方、または噛み付いても受け止めてくれるおともだちのファンの方か、とてもとても気になるところ。

舞台もきっと観に行かれるのだろうなと勝手に思っており、その舞台に関する感想をあげていただきたいなあ…と思っていたので、ブログを更新してくださり嬉しいです。(注: 中略させていただきます)
さらに舞台への謎が深まりました。笑

前の記事がきちんと感想になっていたかはともかく、ご期待を裏切らず小屋に行き、そして何よりも動揺が伝わって良かったです。同世代か年上の女性が多かったから、完全にホームと油断していたものの、最前というのも相まって席の周りは圧倒的に座長さんのファンが多かった。それこそわたしも昔、某ドラマシリーズは観てたけど、今でもあそこまで女性に人気なのか…!隣の方も、劇中に座長さんが歌いながら目の前に来られたときに、席が縦揺れする勢いで手を振られていたので、仲間じゃなかった…!という衝撃。いろんな意味で新感覚。色んな役をやって演技の幅を広げてくれー!

お題をいただいたついでに調子に乗る。お誘いいただいて近々3、4年ぶりにラケット持って踊るミュージカルを観に行くことになりまして。次公演で、さーどド新規が事前に学ぶべき曲や今の見どころがあったら、素直にぜひ教えて欲していただきたい。
座長の名前の読み方が読めないと騒いでいたら、それだけは「ちゃん付け」で教えてもらった。あと私見で歴代座長を原作寄りか天使寄りの軸で置いたとき、今の座長が天使寄りということも。(原作寄りに初代座長をおきまして。天使寄りの一番近くに4代目座長をおき、その軸の基準点には、初代のピンチヒッターで今年結婚した彼を「いい人間」とおくという私見。)真面目な話、時の流れがおんまいうぇいとえふじーけーえすで止まっているので、現役の方ならではの今の見どころを知りたい。

まいこのお題箱

舞台?にノーマークノーガードで臨んだ

結果、最前で推しと苦笑し合う。
舞台上で女優さんの横、バンドの前で曲にどうノるかちょっと戸惑っている俳優某くんと目が合って苦笑い。たった一曲4分であんなにやりずらいのは初めて。こちらも立たされてたからいるのが目の前過ぎて、自分もとりあえず手拍子してるけど、双方から一挙一動を監視出来る環境という居心地の悪さ。

むしろ最前で入って本当に申し訳なかった…!!!
でもこの最前は本当に偶然なんだ。前日に発券したときのわたしの動揺といったら。

そして何に対してノーマークノーガードだったかというと、作品に対する想定。
旗揚げ公演というから「座長による」までは理解できる。誤算だったのは、座長による「座長のための」コンサート(+劇)だったこと。朗読劇と歌、ダンスを匂わされたら、まさかそれがソロコンサート寄りだとは思わないじゃない。ミュージカル?朗読劇?どっち?って思ってた。バンドもいて、歌うのは9割方座長たる女優さんのみ。更にその楽曲が話の筋とあまり合っていない歌詞で、観ながらしきりに???と。結果から言うと、その女優さんの持ち歌だったらしい。勉強不足ですみません。某くんも途中でコーラス入ったりしてたけど、まともに(女優さんと)歌ったのは1曲だったと思う。まあ歌の子じゃないから良いんだけど。

不満ではなくて、ただ純粋にびっくりしたという感情が勝ってる。座長さんが「わたしも戸惑いながらやってますが、観てる皆さんはもっと戸惑ったと思います」とカーテンコールを始めた時は流石にポカーン。まじか。役者の戸惑いではなく、脚本に役者の落とし込みを乗せた作品全体に対してチケット代を払って観に来た、はず。

そんな中でもファンの欲目は健在な訳で。ここで俳優某くんの良かったところをいくつか。

  • 朗読をしていてマイクに息継ぎがあまり入らない

冒頭俳優某くんの語りが数分間から始まる。その時はいつも通りだから全然気にならなかったんだけれど、他の演者さんたちの吐息、というか呼吸の拾いがすごくて、あれ?もしかして某くんってすごいの?って思った。朗読っぽい演出にも慣れているのもあるけど、聞き手の耳に内容が入ってくるように読みつつ、よく見ると表情豊かなのが良い。

  • 座長さんの持ち歌を密かに1曲歌い切る

どうやってノるかちゃんと決めてなかったからなのか、動きはグダグダだったけど、演者で唯一歌詞をずーっと歌ってた。某J事務所の共演者さんと絡もうとして2人で失敗してたのも見えたけど。そこは公演中にちゃんと打ち合わせてください。でもそうやってさりげなくきちんと自分で事前準備してるところが好きだ。

今年は出演作品の当たり外れが例年以上に激しい年だった。そういう意味では幅広い作品に出ているということでありがたいことなのかも。観劇やライブは年末まで続くけど、俳優某くんの仕事は一応見納め!