孤独と音楽
予定にはなかったのだけれど、色々あって急遽週末は日比谷へ。やっぱり2階前列見やすい。座席に選択肢がある時は、あれくらいの距離がちょうど良いかも。とか言って、来月あたりやっぱ近い方が迫力があって最高〜!とか言ってたら笑ってほしい。星組は結構前で観る予定だったりする。
そして感想。歌が!!!歌が素晴らしい。
事前情報はあったにしても、トップコンビの抜群の歌唱力には圧倒された。もうずーっとエリックとクリスティーヌのレッスンシーンでも良いもの。耳が、耳が幸せ。あそこまでの歌唱力でトップコンビが降臨していると、耳が肥えて上手いの基準が上がってしまうわ!
トップさんも前述の通りもちろん歌も素敵なんだけれど(初っ端からHear My Tragic Taleで射止められている)、同じくらい自然な芝居が印象的だった。ただ子どものように愛を求める姿と倫理観念がない部分を自然に共存出来る演技がすごい。観客でいようと努めていても、気付いたらエリックに感情移入しているから、クリスティーヌの行動の理解が出来なくて本気で憤ってしまう。愛せると思ったのになぜ逃げてしまうのか。
宝塚、深くて面白い。
実は、年末に友の会の入会申し込みしてまして。ようやくカードも届いて、今月から会員に。お友達になってくれない、というのは目にしていたから、覚悟しつつ。申し込みして結果出てるのは少ないものの、確かに他ジャンルFCを複数掛け持ちしていた身からすると、公式FCとは?と言いたくもなる打率の低さかも。一方で、先行の頻度の多さには驚いた。毎月こんなに抽選してくれるの?申し込んでそわそわ、結果見てしょんぼり、と一喜一憂している。節目節目で自分の当選確率出すのも面白いかな、なんて。プレイガイド等の先行も合わせると、宝塚ファンの皆様は、毎月とてもお忙しいということはよく理解した。一応、各種先行と交換を駆使すれば、本公演については、本気出せば遠征なしでも自力で取れるかな?という印象。当たる席にもよるのだろうけれども。そのうちゆるっと結果まとめよう。
年明けから2月半ばまで、毎週観劇やら参戦の予定を入れられていて良いペース。
憧れのあの街
国フォ自体がとてもひさしぶり。調べたら最後に来たのはKぽっぷの長男ソロだった。何年前だろう。ライブでしか来ないけれど、音響良いから好き。
宝塚については、一通り観てから自分の中で色んな絞り込みをしようと思っているので、健忘録も兼ねてしばらくは作品名も明記していこうかと。公演時期で組はすぐ分かるし、お化粧バンドや俳優某くんのようにぼやかすほどの知識もないので。今年中に全組観られると良いのだけれども。
本題。「ON THE TOWN」満足度高い。
自分に下地がない分、期待を裏切られることのない満足感もあるけれど、とにかく素直にワクワクする3時間だった。開演前にパンフ買うか悩んで買わずに着席して、一幕の間「買う?買わない?欲しい、でもそこまでハマる?」と自問自答しながら、幕間に急いでエスカレーター降りてる自分がいた。ボリュームもさることながら、稽古中の写真が多いのずるいよね〜〜。読み込めてないけど、バレエの発表会パンフみたいな感じも懐かしくて好き。もちろん自分は出てないのに、そわそわしちゃう。(クラシックバレエを7年強習っていた)
衣装が可愛い、カワイイ、最高にかわいい。ドレスの配色が良い。娘役だけで踊ってる時はカラフルなのに、カップルダンスになるとペアごとの調和が美しかったり。ただただはぁぁぁ〜〜、最高!とひれ伏してた。集合体の時が秀逸。ボールドルックではなかったし、全体としても時代背景を感じない作品になっていたけど、本来的には1940年代アメリカだとクレア・マッカーデルとかかな。似合わないけどかわいいよねぇ。
あと映像演出も好みだった。映像偏重作品に酔ってしまったので、真っ向面から芝居勝負の作品だったり大道具の少ない作品の方が好きなんだけれど、これまたバランスが取れてて煌びやかで素敵だった。ああいうの観ると、とびっきりオシャレして行きたくなる。自己満足で何が悪いの?って。もちろんライブも舞台もそうだけど、より自分自身に集中出来るというか。上手く伝えられない!
ゲイビーのヘタレ加減、好き!!!
トップスターだからと言って必ずしも左側に来るわけじゃないということを端的につぶやいてらっしゃる方がいて、帰りの電車でいいね100回押したい気持ちになっていた。(こっそり引用させていただきます。問題あるようでしたら教えてください。)
フィナーレで突然珠城りょう総受けBL始まったの幻じゃないよね…?
— 藤田里奈@フランスはとにっき発売中 (@foorina) January 8, 2019
クレッシェンドがいい
まだ働いてなくて申し訳ない。今週半ばには社会復帰するから。半月以上休みだと持て余すかもと思っていたものの、年末年始感は2日半くらいで、充実した連休になった。海外旅行も成田でバッグドロップした時にビジネスクラスに無償でグレードアップされたり、マリンスポーツをたくさんしつつ、ゆっくりも出来て良かった。数年前から海外ホテルは絶対に4つ星以上と決めていて、今回は5つ星でも良い部屋を取ったから贅沢し尽くした〜。
話が逸れたけど、俳優某くんの劇の話。
可もなく不可もなく。細かい感想は今月中に渡せるタイミングで手紙に書くので、ここで特出すべき点はなし。こういう企画もあるよね。これに通わないといけないとなると個人的には結構キツイものがあるから、1公演のみの出演でそれが良かったかも。設定と演出の必然性をあまり感じなくて、どうにかそれを見出そうと思って観ていたんだけど、みつけられず。それぞれに決定的な伏線があるわけでもなくふわーっと終わった感じ。小難しい話を求めてるわけでもないし、こじつけで結びつけたいわけでもないから、考えることをそっと放棄した。結果、お腹が空いた。終演時間が遅いから空腹を耐え忍んで夜を明かしたよね。ただの飯テロか。あれは飯テロだったのか。
前方席特典については、大盤振舞いでありがたいけれども、少なからず困惑した。席保証だけで良いのに。今まで言い方は悪いけど、お情け程度の特典しか知らなかったから、正直期待もしていないところにそれぞれサイン入りはちょっと恐縮した。わたしも出来る範囲で交換しながら、他の役者さんに対して少しの後ろめたさが。その場で物々交換するのがせめてもの罪悪感緩和の術で、手元に残ったものもしまい込むだけで捨てたり売ったりもしないけど、ファンの方には価値があるものを、自分が持ってても大切にできなくて何だか申し訳ない。当日の交換募集に俳優某くん希望が多くて、ここ数年のチケ発の余裕加減と比例しなくてひたすらびっくりしてたんだけれども、最終的に他の方は別日程もあるからと納得することにした。絶対数じゃなくて相対的に濃くなるよね。
2018年趣味振り返り
例のごとく早めに仕事納めしたので、これから南国へ。日本寒いんだもの。
今年の年末年始は18連休。半分海外、半分国内の予定。来週も出社するらしい他部署にはうちの組織は「外国だね」と言われるけど、普段有給使いにくいかつ、そもそもグローバル組織だから仕方ない。
そしてさくっと今年の振り返り!これのupdate版。
総括
合計: 34本
内訳: 舞台10作品17公演、ライブ13本、イベント4本
基本情報
分析
所感
踊るなら何がいいかな
仕事の関係で、ご招待いただきまして。
月組「エリザベート」観劇。
結論、すごくすごくすごく楽しかった。
宝塚ファンの友人から、事前に神公演だよと言われていたのと、席も良いところを割り当てていただけると知っていたから、満足度が低い訳がない。沼が我々をこまねいてる。むしろギャがヅカに堕ちるのなんて容易くない???それを見越して10数年来のギャの友人を誘って行った自分、よくやった。ハマりやすい2人は見事に堕ちた。色々とシンクロ率の高い友人なので、終わって赤絨毯を降りながら、「やばい、楽しかった…そして90年代感…」と言ってきたので、「わかる、圧倒的まりす感…」とすかさず返答していた。純粋な宝塚ファンの方からしたら、同列に並べるなとお叱りを受けるかもしれないけれど、別ジャンルであくまで位置付けしたいだけ、とご理解賜りたい。
正直ここまで刺さると思ってなかったから、自分でも少しびっくり。というのも実は初宝塚という訳ではなかったりするから。今回何が刺さったかというと、作品やジェンヌさんもあるけど、どちらかというと「タカラヅカ」という仕組みへの考察が深まったから。
生物学的性差と社会・文化的性差
所謂sexとgenderの違い。一般教養のジェンダー論や文化人類学の2回目くらいの講義でやりがちなテーマ。化粧したバンドマン追ってきた時点で明確ではあるけど、生物学的性差を超越した美しさ、大好き。うつくしいものは、うつくしい。それが天然モノであろうと、人工物であろうと。男らしさ、女らしさの表現にドキドキする。演じ抜かれた性差がそこにあれば、その瞬間はそれがリアルだし、演じ手が男でも女でも最早どうでもよくなーい?となる。頭が悪そうな書き方しかないのがとても残念。私の文章力の限界。とにかくトップコンビの絡みの耽美さといったらもう。色っぽい。こっそり誰かの恋愛を覗いているような良い意味での背徳感。
「エス」の延長としてのタカラヅカ
私が「エス」について知ったのは、後輩から手紙をもらってるという話を祖母に話した中学生のとき。当時中高一貫の女子校で、学年を跨いで後輩たちから手紙等々をもらう日常が存在していて。同じく生まれも育ちも東京で、「ハイカラさんが通る」によろしく女学校に通っていた祖母が「エスってまだあるのね」と。そんな昭和前期、むしろそれより前からの文化を持ち出されても、と思春期の私は思った訳だけれども、前に宝塚で公演を観たときに印象に残ったのが作品そのものより出待ちで。それを思い出しながら、ああ、タカラヅカは「エスの延長」みたいだと思った。宝塚音楽学校という存在だけではなくて、タカラジェンヌとファンの関係が。タカラジェンヌたちはファンにとっては永遠の「上級生」なんだろうなと。恋ではないけど、それに似た憧れみたいな。
ご贔屓の見定め方
眩い世界をみて、魅力されながら、ファン皆さんはどうやって「ご贔屓」を絞り込むのだろうと疑問に思ったのも事実。その作品が良かったのか、組が良かったのか、特定のタカラジェンヌが良かったのか、特定の役が良かったのか。一体何回、何作品観たら自分の軸を絞り込めるのか。今回観たのが、トップ娘役の方の退団公演ということもあって、トップコンビやトップが永遠でないという切なさというか、刹那さ。トップ目当てだと、公演のメインで見られるという夢のような時期であり、退団されてしまうまでのカウントダウンの日々でもあるって、想像するだけで胸が張り裂けそう。あとは組替えも存在するなかで、各組のカラーをどうやって維持しているのかとか。考えれば考えるほど疑問は出てくるけど、私は知っている。誰に、何にハマるかなんて、色々考えたり、後で理由付けしたりするけど、結局気になった時点で始まっていることを。
エリザベートもしくは月組(ただの感想)
もうすぐに千秋楽ということで、好きに感想を書いてしまおう。
面白かった。全肯定ではなく、むむ?と思うところもあったし、初めは世界観についていけないと思ったのも事実。だけど、一幕の中盤からムズムズし始めて、幕間以前には堕ちていた。人間2時間半もある世界観を浴び続けると、自発的に肯定し始めるんだなと。これはあくまでもちょろい自分に対する自戒。
突然クローゼットから出てきて、「出て行って」と叫ばれたら、素直にドアから出て行くところとか、冷静に考えてちょっと理解出来ないし、無駄に棺の上でポージングしてるのも意味不明なのに、どうしてもトートが出てくると目が奪われる。分からないところを真面目に解釈しようとして、もがいて結局理解出来ないまま、でも放棄するどころか目が離せないみたいな矛盾の中で自分と戦って、見事に敗れ去る2時間半。あれだけ受動的な片想いをしていながら、なぜか自信に溢れている姿に疑問しかないのに、最後のダンスを踊る運命が私にも欲しくて仕方なくなる、トートマジック。
シシィも少女から女性、そして淑女になるからびっくりした。声も表情も全然違う。その演じ分けの凄さに娘役に嫉妬出来ず。トートにもフランツにも本当の意味で彼女を捕まえて幸せになって欲しいと願ってしまった。ここでも完膚なきまでの敗北。
そして個人的に1番気になったのは、ルキーニ。好き。緩急良い。狂人じみたところもあり、幕間明けの明るい曲での存在感。別の作品かと思うくらい雰囲気が違った。そして何より好みの顔。パンフにある稽古場の横顔をみて惚れないとかあり得る???私は無理だった。はい、ここで全面降伏。もう好きにして。
という訳で、気になって仕方ない宝塚。記憶を頼りに考察ばかり重ねても、好奇心が刺激されるだけなので、早速年明けにまた月組公演を観に行くことにしたよ!色々勉強して行こ。
廻る、回る、まわる
三島由紀夫作品が好きで、中でも特に「豊饒の海」が好きというのはもちろんあるけれど、原作から端折られている部分の違和感もそこそこ薄めて、原作の雰囲気や濃淡も上手いこと拾う。舞台作品としても面白かった。個人的には原作が好きな方にこそ一見の価値ありと思いつつ、舞台だけでも引き込まれるはず。多分。個人的には「春の雪」と「暁の寺」が好き。テーマがツボなのもあって、文字から情景が勝手に浮かんでくる。
それで舞台の話。ひとえに演出が良い。4部作を印象付ける冒頭のシーンから、素直に「あ、これ好きなタイプ」と。台詞がないシーンが特に良い。複数人の感情を動きで同時に流れるように表現するのが、秀逸。ただ色っぽいだけじゃなくて、そこに生きてる感情があった。転換時の暗転頻度が少なくて、情景描写もひたすら丁寧だった。あれだけの大作の細部にひとつひとつのこだわりを感じられるのがとても素晴らしい。
同時に再構築することについて考えていた。あれだけの大作を2時間半にまとめるにあたって自分だったらどう組み替えるかな。何を伝えることを重視するのか。そんなことを考えながら観ていた。三島の生というか死の描き方をどうみえるものにするか、難題過ぎる。きっと自分には一緒かかっても出来ない。世の中で勝てないなと思うのは、ルールや枠組みを作るタイプの人たち。物語や音楽だったり、演技で他者の人生を「創り出せる」人たちを羨ましく思うけれど、決してなりたいとも思わない。クリエイティブとはかけ離れた、人の作ったルールを良いように利用して、「そこそこ」上手く生きるのが得意なタイプだからこそ、無い物ねだりで消費者側に徹するに必死になるんだろうな。
話がそれたけど、今回、無駄にチケ運を発揮して最前ドセンで観劇。ひがしでまさひろのスタイルが良過ぎて、目の前にいる時こそ直視出来なかった。普段あれだけ俳優某くんはガン見してるのにね。むしろ目が合っても妙な対抗心でずっとにらめっこするくらいなのにね。神に選ばれしっていうのはああいうことなのかと。脚が長い、長過ぎる…。そして舞台上でもわりと好きなタイプの演技。美しくて繊細な松枝清顕がそこにいた。廻る、回る、まわる。
トラップ質問の躱し方
夏休みからものすごい勢いで10月突入。
緩々とライブに行ったり、行き慣れた某国へ旅行に行ったり、仕事が立て込んだり。そして俳優某くんが物理的に表に出てこない期間が、ついに1ヶ月以上になってしまって、流石に少しそわそわしている。ただそろそろ出てきて。年内仕事して。お願い。
そんなこんなで今回は観劇の記録ではなく「趣味に関する答えにくい質問」について。サブタイトルは「追っかけたちはどうやって魔のトラップ質問を乗り切ってる?」で。
休日に何をしてるかや趣味を聞かれたときの回答のしにくさ。追っかけにとってかなり厄介な質問のひとつだと思ってる。社会人だろうが学生だろうが、追っかけ関連の趣味って、聞かれたときに答えるのが本当に本当に本当に!面倒じゃない!?なるべく深掘りされないように応対をするんだけれど、知り合いレベルの人に限って質問を繰り返されるし、そのときの苦痛さといったら!胸中で「この話題、広がらないからやめて!」と叫んでいる。
わたしは「若手俳優の追っかけやってまーす」「お化粧バンドのツアー通ってます」と言える強さがないから、とりあえず「昼間にジムに行きつつ、夜は友人と飲んだくれてます」と無趣味を装っている。まあこれも事実。ただ公演期間中は昼公演でジムのジの字もないけれど。
前職で地方勤務だったときは、車を持ってたから毎週ゴルフレッスン通っていて、たまーにラウンドも回ってたから「ゴルフの打ちっぱなしです♡」で余計な詮索を誤魔化していたものの、既にもう数年クラブを握っていないのと、職掌が変わってラウンドに誘われる方が問題なので、この夏にライブ観劇以外の趣味を始めた。ら、趣味とまでは言えないにしても、「長期休暇何してた?」という質問に答えやすいこと答えやすいこと。趣味のリスクヘッジ、大切。
あと飲み会で聞かれる「芸能人なら誰がタイプ?」も答えにくい厄介な質問1位、同率タイ。あらかじめ自分の中での回答を用意しておかないと、どの界隈で答えたら乗り切れるか、咄嗟に判断できなくてつらいやつ。というかまず芸能人の範囲とは???課題解決をする前に定義共有からお願いしたいところ。最近の回答は、ちどりののぶ、さん。なかなか同性の共感を得られないけど。良いじゃん、良い旦那っぽいじゃん笑 いずれにせよ誰か無難な回答例を教えて欲しい。こんな感じでこなしてるとかあったらぜひ教えていただきたい。バリエーション増やしたい。