Romanticism

バンギャと若手俳優追っかけと二足のわらじ

円盤に何を夢みるか

円盤が届いた。
春に3公演観に行った公演の。
劇場予約だと大抵忘れた頃に届くよね。代引きより先払いにさせてほしい。海外出張帰り直後の受取りで、思わず現地通貨出しそうになったわ。危ない。

円盤ってどのくらい売れるんだろうか。

個人的には「生であること」を重視するので、観ていない作品の円盤はまず買わない。複数回行った公演でも円盤は必須購入ではないスタイル。舞台作品を自宅で一気に観るという機会があまりないから、演者がというよりも演出が好みで、後々きちんと観直す確信があるものだけ。DVDのチャプター機能って便利だけど、ライブ映像やミュージカル以外で、というか舞台作品ではほとんど活用したことがない。海外ドラマを話ごとに観るときくらい。

とは言いながら、とりあえず買ったので、観てたんだけれども、やっぱり3時間は長い。観ながらご飯食べ終わって、スマホいじってた。結局ちゃんと観てない…。公演中はそう感じなくても、意外と意味不明な演出だなと思うところもあったりなかったり。舞台上がただひたすらわちゃわちゃしていてびっくりした。キャストが怪我しなくて良かったとしか思えない親心。そして何より生で観てる時は、自分の気になるところだけ切り取って観ていることは自覚した上で、DVDを観ていて「今のシーンでそこを映すの?」という疑問があったけど、そこは制作が何を強調したいかと自分が何をみたいかの差だと思うことににしている。まあそれはとやかく言わない。

生の熱量が失われた円盤に何を夢みるのか。難しい。舞台上での演技と、映像としての演技は、意図をもって切り取られているという点で異なるものだと思っているので。両方観て上手い演者ももちろんいらっしゃることは理解している。それを知っていて今回の円盤は購入しているので。(今更だけど、初めから観劇している割に、この作品にわたしの「推し」は出ていない。)わたしは円盤をあくまで自分の記憶と照らし合わせるための道具だと思っている。作品に思い出したい記憶があるなら、円盤を買う。

ごちゃごちゃ言ったけど、特典映像の袖でギャン泣きしてる目当てのハイスペック(わたしの中での呼び名)に胸が痛くなった。良い選択だったと思うよ。
さて、迫り来る新作の観劇をどう向かえよう。