Romanticism

バンギャと若手俳優追っかけと二足のわらじ

ツアーに通う理由

某バンドのアルバムツアー関西2daysがとても、とてもとても良かった。
10数年このバンドに通っていて、行った数十本のワンマンの中でも、上位に入る良さ。特に2日目。1日目もボーカルの調子は悪くないと思ったけど、2日目は会場の音響がズバ抜けていて、ボーカルも前日より絶好調、楽器隊もそれを受けて楽しくて仕方ないという感じだった。

わたしはボーカルのファンじゃないけれど、このバンドに関してはここ数年ボーカルに色々あって、ライブでは少なからずまずそこを気にするようになってしまっている。でもこの2日間は、そんな心配いらなかった。声は絶好調なのに、冒頭の煽りで都市名間違えたり、珍しく曲入りミスったり、逆に調子乗るくらいにテンション高いなと。最後にそれらの失態に対して、ファンに全力で許しを請うのも面白かった。

あと2daysといっても違う都市開催だったのも、気分が変わって素晴らしい。つい1ヶ月前まで関西に住んでいたので、遠征で来たという気がしなかったけれども、大阪、神戸、京都の3都市で、飲んで遊んで飲んでと盛りだくさん、かつとても充実の2泊3日だった。

アルバムツアーにまともな回数通う、ということ自体がかなり久しぶりで、何を求めて通うのか、ということを改めて考えてみたりもした。
ひとつは、日替り曲を聞くに行くため。これまでのツアーでも本編固定、アンコール日替りのパターンが多いので、必死だった頃の曲をやらないかなというほんの少しの期待を込めて。今回は本編にも1曲だけ昔のアルバム曲が入っていて、それを聞きに行っているのももちろんある。でも基本的に過度な期待は裏切られるので、ほんの少しだけ。

ふたつめは、新しいアルバム自体を受容していくため。最近は音源を買っても、聴きこみが甘いから、ライブでのイメージを固めてアルバムの印象を作る。最初は印象に残らないアルバムだなと思うことがあっても、ライブに何度か行くと結果絆される。ツアー中の自分の思い出と一体になるから。個人的な感情と混ぜこぜになって受け入れられるようになる。そして数年後に突然その曲を演奏されると、みているのはその瞬間のステージじゃなくて、過去のあの頃。はあ、年をとったものだ。

とにかく変わらず好きでいられて良かったと。そんなことを思いながら、今週またこのバンドのために新幹線に揺られる。