Romanticism

バンギャと若手俳優追っかけと二足のわらじ

ダークホースの襲来

テニミュ行ってきた。
最高に楽しかった!!!
テニスって楽しいじゃん!!!

本当にただこの一言に尽きる。タイトルは公演にちなんでと、まさかここにきてまた観るとは思わなかったから。ちなみに2ndのDLか某本公演ぶりなので、テニミュ自体が4年くらいぶり。自分の原点でもあるので、贔屓目を自覚した上で、改めて2.5の中でも特別な存在だと思った。テニミュは作品ではなく、産業だと思っている。幕が開く前のボールの打つ音だけでアドレナリンが出る。パブロフの犬

お題箱テニミュにもプロジェクションマッピングが導入されたよと情報をくださった方、ありがとうございました~!ありがたい事前情報でより一層楽しめました。別の球技もので舞台×プロジェクションマッピングは見慣れているものの、テニミュでは初めて見たからとても新鮮だった。過剰な映像頼り演出は好きではないけれど、従来の演出方法も活かしつつ、適度な映像演出で良かった。確かに球の動きとか分かりやすい。

公演自体は2月まで続くとのことで、なるべくネタバレしない程度に自分自身の感想を。

推し不在であるが故の楽しみ

  • 純粋に作品全体を楽しめる
  • 客降りでハラハラしなくて良い安心感

本編で俳優某くんだけをひたすら目で追ったり、客降りで真横に別の演者がいてもそっちのけで遠くにいる彼の動きを気にしなくていいという安心感。応援している役者が板にいる以上、決してやめられないけど、申し訳なさと罪悪感はあったんだ。更に自分も若かったのもあって俳優某くんがいた昔は、常にハラハラそわそわしていた。今回は特定の推しという存在がいないので、皆いいねいいねと思って純粋に楽しめた。

解釈違いという裏切りが少ない

2.5にありがちな解釈違い。以前の記事で触れた通り、個人的にはこの問題自体が面倒だなと思っている。ただ、解釈違いがどこから生じるのかという観点でみるなら、ミュージカルとして楽曲がメインになる以上、観客として筋書きには役者よりも制作の意向を相対的に強く感じるわけで。キャストが演じる役を壊す余地は少ないなと。そこから制作に求められる役を上手く演じきれるかはもちろん役者の技量だけど。舞台だと役者の演じ方の印象が色濃くなるから、そうやってこの役を演じないでほしいなと思う気持ちはわからないでもない。話が逸れたけど、役者にアレンジされてもそんなに気にならないから楽曲以外は好きにやってくれーと。

よく考えると理解の出来なさこそ真髄(褒めてる)

「1人でもダブルス」とかちょっと意味の分からないフレーズが出てきても、受け入れられるのがテニミュ、いやテニスの王子様。そして舞台上でその意味の分からなさを表現されて素直に受け入れちゃう観客の思考能力の停止加減。なんなら妄想という名の解釈補完で勝手にうるっときたりする。英二、頑張れ、英二!って。なんならふとした瞬間に口ずさんじゃったりする。「サーブエリアに俺 ネット際にも俺」

テニミュ」としての変化

  • ダンスが平均的に上手い
  • フォーメーションダンスの導入

あ、なんか変わったなと思ったところ。
みんな踊れるという驚き。元々上手い役者が物凄く目立つというのが定番だったはずなのに。平均点が高いからどこを見たら良いのかわりとあわあわしていた。目が2つだけでは足りない。
そしてこの業界に限らずここ2、3年のエンタメ業界におけるフォーメーションでもみせる、という動きがここにも。前は前後の入れ替わりが多いのイメージだったけど、立ち位置の移動ではない「動き」が踊りとして加わってた。フォーメーション好きなので、見応えあった。

久しぶりにふらっと行っても変わらずというか予想以上に楽しめた。役者の世代や楽曲が変わっても続くって改めてすごいな。いつでも出戻れると思った。ただあくまで昔通ってたときとスタンスが違うから、ゆるゆる行けたらいいかな。