Romanticism

バンギャと若手俳優追っかけと二足のわらじ

再演とジレンマ

好きで好きで仕方ない作品の再演が始まる。
本当に大好きでたまらない作品。役どころ、演出、ストーリー、テンポ、全部好き。開幕前から円盤化しないと公言されて始まった初演は、心遣いから何から何まで格別だった。1公演ごとに送られてきた赤い封筒とピクチャーチケット。公演が始まる前からドキドキした。

再演がものすごく楽しみな一方で、自分の中で記憶の上書きをしたくないというほんの少しの葛藤もある。初演後から今までずっと思っていたのは、「スピンオフや再演を観たい、でもあの頃を余すところなく記憶したいたい」という板挟みの気持ち。普通の再演でこんな風に思ったりしないんだけれども。

この役は、色んな意味で最近よく演じる役柄のきっかけとなった役だから。また大好きなあの役に「会える」という嬉しさと、いっぱいいっぱいで演じてたあの頃の姿を忘れたくないという矛盾。本人が演じるのは同じ役だからこそ、今の演技力なら間違いなく初演を上回ることは分かってる。だからこその葛藤。そこそこの時間をかけて成長過程をみているが故の苦しみ。それをどう扱ったらいいのか自分自身が持て余している。過去に囚われずにあるがままを受け入れたい!でも懐古もしたい!む、難しい〜!

実はこれまで俳優某くんに書いた手紙の下書きを残してあって、4年前の初演時に書いていた内容を実家で読み直してみた。9年間で入った公演でほぼ毎回手紙を書いているから、結構な量あるんだけど、この作品は特に思い入れが強くて、連日小屋に通う中で、今日はこのシーンでこういう発見があったとか細かく書いてあった。必死必死。感想と問題提起をしていた。こう考えると、最近あまり頭使いながら観劇してない、かも?これから書く手紙と重複しないようにメモ。

・ひたすら本人にあてて(かっこいいし似合わないわけがなくて)ずるいを連呼
・不穏な空気を作る、かき回して放置する役
・衣装に関する疑問
・アクションで特に好きな部分
・役としての小芝居について
・開演までの洋楽SEが好み
・役の動機に関する疑問

とにもかくにも再演はすぐそこ。個人的なジレンマはあるものの、役が分かってる分、役に合わせてジェルネイル付け替えるのもハズレなしでいけるから、それはそれで準備が楽しみ。

まいこのお題箱