Romanticism

バンギャと若手俳優追っかけと二足のわらじ

雨降る遊園地

こつこつ小屋通い。
初めて観た日は、意地を張って泣きたくないと思ったのに、堪えきれず。結局あの台詞とあの台詞で泣かされるなら、上手く泣きたいと思い始めたのが数回目。

俳優某くんの舞台に通ってる。
仕事のバタバタは見ないふりして、可能なときはしれっとFLEX。観劇しているとき、近くに「啜り泣き妖怪」がいると、ものすごく気になってしまうので、自分はなるべく普段泣かないようにするか、少なくとも鼻はすすらない泣き方をするようにしているんだけれど、耐えても耐えても毎回最終的には涙が顔をつたう。今回はチケ確保が楽で、そこそこの確率で最前で入っているし、通常運転で俳優某くんガン見なので、より一層泣きたくない。のに、泣かされてとても悔しい。むしろこの作品を通して、化粧が崩れないように、かつ啜らずに泣くスキルを深化したことに感謝するべきなのかもしれない。

お芝居としては、Wキャストの役を模して自分の役を演じるというシーンがあって、公演によって真似するキャストが2パターンあるのだけれど、その部分がとても好き。個人的には真似する役はAパターンが好み。体全体の動きは流石に本役さんが素晴らしいのだけれど、部分的に見ると、指の動きがご本人より滑らかに見える。あと、本役の方が床に這いつくばってる時の細かい動きも好き。ついそちらが気になってしまったりもする。Wキャストといっても、そもそもの背格好や年齢、性別も違うから、それぞれのパターンで全然違って見える。あの役はAパターン、この役はBパターンが良いなとか色々楽しめる。

もう公演も2週目入ったし、ネタバレしても良いかなと思うので、毎回絶対に涙が耐えられない台詞をメモ。多分こんな感じ。だったはず。
悲しむことはないよ
俺は絶対また君を好きになる
雨の降る遊園地で
 
この作品を観る度に、対盤で見たんだかなんだか某盤でそんな感じの曲あったなあと思い出すので、改めて探して聞いた。ら、曲名じゃなくて、歌詞で連想ゲームしてた。乗り物もジェットコースターではなかった。でも結び付くと思う。雨と遊園地。

作品の中で、誰よりも無力で頼りないのに、相手にただ真っ直ぐ愛を注げたり、与えられた優しさに素直に感謝出来るそれ自体が「特異」な存在だった。自分の弱さや個人の他人に見せたくない部分の存在を認めながら、自分の出来る範囲の中での最善や最良を貫き通せるのは、もしかしたら誰よりも「強い」のかもしれない。だからこそ、最後に相手の決断もすんなり受け入れる。でも諦めない。そんな姿に自然と涙が出てくる。

お部屋訪問の感想も書こうと思ったけど、家主さんとお部屋でお話ししたことは「お友達だけの内緒」と約束したのと、この公演期間中、手紙すら書けてないから、取り急ぎ楽が来る前に感想を書き逃げ。