Romanticism

バンギャと若手俳優追っかけと二足のわらじ

人魚にはなれない

星組「霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS」観劇。

エルベ、終わり方が好き。とても切ないけど、カールがその心を隠すから、ただ悲しいだけで終わらない。結局誰も悪くなかったんだよねと救われる。カールと、とりあえずフロリアンにも幸あれ。ちょういいおとこ。恋はビールのように消えるけど、きっと想いは彼らの消えないんだなって。だからカモメに頼む。うわ、泣けるやつ。
紅さん、役柄ぴったり。たまに台詞が聞き取りにくいなと思ったりもしたけど、カールの役どころを考えるとあんな感じかなって。ビール祭りだし。本当の雑さではないんだけど、カールとしては雑味が感じられる方が、細かい含んだ演技で観るよりも切なさが際立って良いんだろうなと思った。いやそれにしても脚が長い。脚。美しい長身。
あーちゃんさん、本当に可愛い。外部広告の写真とか、「はぁ〜、かわいい可愛い。かわいいは正義」と思わせてくれる。ただ、その外見で過剰に期待してしまったのか、役作りというか発声が…正直に、苦手だった。歌声だと、上手い下手はさておき、声質自体は苦手じゃなかったので、あ、この役作りがか、と。家出娘とはいえ、ただの世間知らずではなく、思うところがあって家出したのだから、ぶりっ子っぽい感じじゃなくて良いのでは、なんて。でもやっぱりかわいい。

やはり1本物の方が好きかも。ショーはとにかく目まぐるしかった。寄せ集め感がすごくて、終わってから芝居の余韻に浸る元気がなくなるくらいには疲れてしまった。J-POPを詰め込みじゃないとだめなの…?踊りに集中したいのに、中途半端に歌詞が入ってきてしまってイマイチ集中出来ず。そもそも選曲が大半好きではなかったのが大きいということにしておこうかな。もっと良い曲があるだろうに、なぜ今おれんじれんじなのか。客層的を考えても意外性どころか全然ピンと来な、い。

そんな中でもK-POPでの振付のかっこよさは素敵だった。集中して観られた。タカラヅカらしくはないのだろうけれども。あと娘役さんだけの歌なし曲も良かった。黒髪ショートかわいい。やっぱりかわいい。ほわほわ笑顔からたまに強気な表情するのがたまらん。そして紅さんがでれってした表情で見つめるのとか大好物である。

あと客降り。笑顔がまぶしすぎた。実は今回5列目以内で観劇していたので、見ると確実に目を合わせてくれるのに動揺しかしてなかった。すぐ近くに生徒さんがいらっしゃるのき、センターばかり観ているのも失礼かなと思いつつ、基礎知識がないので、内心は完全に「この生徒さんはどなた???」と焦る焦る。俳優某くんのときは、真横に誰がいようと関係ないひどい客っぷりを発揮するのだけれど、ご贔屓が定まらない状態なので、とりあえずあわあわ。

次のタカラヅカ観劇は、月組でムラに行く予定。6年ぶり。楽しみだ。3組観たので、折返し。