Romanticism

バンギャと若手俳優追っかけと二足のわらじ

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舞台は生物と分かっているのに感想をまとめなかったが故に自分の熱量が落ちてしまっているので、サラッと。ただ楽しかった!すき!!!のテンションで記録しないと駄目だねえ。

久しぶりに2.5次元に通っていた、1月。
チケ取りは地獄だったけど、最終的にはどうにかなるもの。ちがう。どうにかするもの。作品タイトルは舞台じゃなくてミュージカルで良かったでは?字面の問題?結論から入ると楽しかったのと、しんどかったのとで半々。

楽しかったのうち、更にその半分は作品自体も好きだから。座長以外はそれぞれ出番が少ないけど、そのシーンはこれが好きだしと都合良く脳内補完。座長が原作に輪をかけて素直で良い青年の印象だった。後の半分は全員揃って軽く振付きで歌うシーンと、俳優某くんのアンサンブル参加シーン。あとは女性陣の芸達者さが秀逸。歌も動きもそれぞれ良かった。最近のこの界隈ってこんな感じなんだーと、異文化体験。女の子と殺陣も良いね。顔が出てるアンサンブルシーンは秒で気付くけど、小道具付けてても立ち姿とか指の動きとかでああそうだなって。本役の出番少ないのでそのシーンを待ち望みながら観ていた。

しんどかったのは、観客層がちょーっと、いやかなりキツかった。観劇マナーとは。自分が作品自体1回しか観てなかったら運が悪かったと思うまでなんだけど、複数観劇してかなりの頻度で周囲が驚きの質の悪さだった。座席自体の良し悪しみたいに事前にわかるものじゃないから、始まるまで恐怖恐怖。効果のほどはともかく、最低限のマナーは場内アナウンスしてもらえると助かります。
作品については、自己補完ありきで概ね好印象。演出家さんの他作品を拝見していない身としては、ザ 某制作会社の2.5演出って感じだった。1st出身だから2.5における役者の技量にはあまり抵抗感ないと思ってんだけど、「え、この曲ギャグだとしても嘘でしょ(笑いを誘うシーンではない)…その上演者の歌もド下手…」みたいなナンバーがあって、それだけはしんどかった。ご本人はとても人気だそうで。歌だけじゃなくて芝居も下手だったけど。ファンの方、申し訳ない。唯一無理だった。
 
あとは2.5そのものについても考えさせられた。
デビューしてからずっと2.5の作品ばかり出てる俳優って、観客に固定イメージのない役をやりたいって思わないのかなって。良し悪しじゃなく純粋な疑問。2.5における上手いって、役者自身の芝居の巧さではなく、原作ファンに馴染みやすい先行する声優さんのモノマネの巧さだけで勝負してる場合もあるわけで。自分自身がモノマネタイプの俳優のファンじゃないから、個人的にはそれを「上手い」とは感じないし、本人の作り込みが見たいと思う。役をどう解釈してどう作り込んでるのかを。正解ありきで演じるのってどうなのかなって。
そうか。ここで2.5は2+0.5か、3-0.5かっていうよくある話になるのか。個人的には、作品目当てなら2+0.5、俳優見たさなら3-0.5。そう考えてしまうから俳優見たさのファンと俳優本人が2+0.5をどう受容しているのかという疑問がうまれる。色んな考え方があるんでしょうね。まる。